2019年03月04日

唐沢幕岩。

唐沢幕岩、通称カラマクは、古典的なアイスクライミングのルートとして知られます。長いアプローチの奥にある壮大なロングルートです。

幕営地を3時に出て、迷いながら、とりつき地点に到着したのが7時。登攀開始7時30分。ルンゼを覗くと、核心の大滝が凍っているのが見えて、一安心です。あまりあったかいので、もう、凍ってないんじゃないかと心配してたので。

1ピッチ目は、たいしたことはありません。サクッと行けます。
問題は2ピッチ目、核心の大滝です。垂直な部分は10メートル程度。
ともかく、氷が、がっちりしたヤツじゃないんです。つららの集合体というか、シャンデリア。バイルでたたくと折れる。アイゼンを突き刺すと折れる。これを登るのかと思うと血の気が引くようなヤツなんです。

その上、つららから水が滴ってきて、登っているとまるで集中豪雨の中を登っているような気分です。

私はフォローで登りましたが、トップが、「うおー」とか「ひえええ」とか叫びながら登っているので、ビレイしていてもハラハラします。それだけでなく、トップが落とす氷塊がばんばんと降ってきて、ビレイしている私をめがけて直撃してきます。ビレイなので移動するわけにもいかず、こちらも顔やら腕やらに落氷を受けながら、ビレイを続けるのに必死です。

トップが何とか登り切り、私の番になりましたが、ともかく上述のとおりものすごく降ってくるので、もう、氷を壊さないようにとか気を付ける余裕などなく、必死にトップアウトしました。そのおかげで異様にスピーディな登りになりました笑。

そのあとの、3ピッチ目から6ピッチ目までは快適です。3ピッチ目は快適さのあまり登りすぎ、ザイルパートナーに、もうザイルがないぞと怒鳴られて、慌ててピッチを切ったくらいでした。

登攀終了が11時30分。懸垂を繰り返しとりつきに戻ったのが13時30分ちょっと手前。

そこから幕営地に戻ったのが15時30分。そこから駐車地点までの林道がつらかった…。

久々の14時間行動でした。

ですが素晴らしいルートでした。カラマクはずーっと狙ってきたルートで、無事に完登できて満足です。この機会を与えてくれた神様とザイルパートナーに感謝します。

唐沢幕岩。

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