2024年12月26日

滋賀医大生の高裁逆転無罪判決と、それにまつわる一連の動きについて思うこと

大阪高裁が、滋賀医大生2名に逆転無罪判決を言い渡した件で、業界もそれ以外も沸き立っているようです。

私は、一審も二審も判決精査してません。
証拠も見てないし、もとより公判も見てない。報道をぼんやり見ているだけです。

よって、以下は、一人の、しがない弁護士の感想でしかありません。


少なくとも東京高裁刑事部は、私が知る限り、地検よりも高検よりも、被告人を有罪にしようという固く決意しているところです。

ヤツらの判決たるや、検察官の論告よりも冷徹です。血も涙もない。

訴訟指揮においても、被告人側の証拠には一顧だにせず(採用しない)、誰も頼んでもいない本人質問を突然始め、有罪の証拠を自ら取りにいく。そういうところです。

私は、東京高裁刑事部に事件を放り込んだら、自動的に有罪判決が茹であがってくる、そういう仕組みになっているのではないかとさえ、思っています。まあ、これは、恨み節です。
で、ここからは私の推測です。私は大阪高裁刑事部を知りません。そこで、弁護活動、したことない。

しかし、少なくとも大阪高裁刑事部は、東京高裁刑事部のご同輩であられる。
この二つの刑事部のモチベが、そんなに違う?だろうか。。。似たようなもんじゃないだろうか。。。しょせん、高裁刑事部の裁判官なんて、(失礼を承知で申し上げるが)一つ穴のムジナでしょ。。。


と、私はどうしても思ってしまいますねえ。

だから、わたしゃ、まあ、きっと、実際に証拠見たら「ああ、そういうことか。」ってなる何かがあるんじゃなかろうか。とぼんやり感じております。
興味深い事件ではあります。当然、こりゃ、最高裁に行くでしょうよ。
ご判断を見たい。
しかし、一般の皆さんが、高等検察庁に「上告を嘆願する書面を出す」という時代が来るとは、思わなんだ。
そのほうが、私は、ちょっと怖い気がします。

脈絡ないですが、写真は、一昨年、クリスマスの日に登った、八ヶ岳北部・稲子岳南壁からみた、朝日です。

滋賀医大生の高裁逆転無罪判決と、それにまつわる一連の動きについて思うこと