2024年01月18日
入籍するかしないかを悩む前に、入籍とはどういうことかを理解する。
先日、ある俳優さんと女優さんとの間にお子さんができた、二人は当面は入籍の予定はない、というニュースがありました。
まずは、大変おめでたい、素晴らしいことです。入籍しない。というのも、お二人がいろいろ考えたうえでのことなのでしょう。
一方、昨年には、「おひとりさま」を唱え、「結婚なんて性的自由を失う契約をする意味が分からない。」と公言していたある女性の学者が、実は婚姻していた、というニュースもありました。
このように、婚姻という道を選ぶか選ばないか、どうとらえるか、というのは人それぞれです。また、交際しているひとがいる、好きな人がいる、婚姻しようかどうか迷っている。。。というひとは、割と多いようですが、
そもそも、婚姻=入籍する、とはどういうことか。を、まず理解されたほうがいいと思います。
我が国の民法は、婚姻した夫婦を守っています。
だからこそ、民法は、婚姻を破壊したものには、損害賠償という罰を与えるわけです。
具体的には、
・婚姻した夫婦は、一方が亡くなれば、財産を相続することができます。
・婚姻した夫婦に子供が生まれれば、夫婦は自動的に親権者になります。
・婚姻した夫婦は、互いに協力し助け合う義務を負います。貞操義務も負います。
・婚姻中に夫婦どちらかが得た財産は、基本的には、共有財産とみなされます。
などなど。。。。。です。
また、わが国が法をもって婚姻した夫婦を守っていることから、たとえば、
・病院などで、面会謝絶でも、夫婦であれば面会できることがある。
・手術の同意書なども、夫婦や親子などの関係のある人間でないとサインができない。
・死後、葬儀埋葬なども、配偶者が喪主になるし、また配偶者の意向が優先される。
わけです。
つまり、「婚姻」というのは、このような、法律上の義務(貞操義務など)と権利(相続など財産上の権利とか)と、それに付随する事実上のメリット(病院などでのメリット)とデメリットがセットになったパッケージなのです。
このパッケージを利用します、という決断、そして意思表示が、婚姻、すなわち入籍です。
そして、このパッケージは割と便利なものです。私も現在このパッケージを利用していますが、まあ、便利だなと思います。
なので、多くのカップルはこれを使って生活し、子どもを育てます。
一方、このパッケージには、義務とか、事実上のめんどくさいことも伴います。例えば、義理の親との関係とか、どちらかが、姓を変えなければならない、などですね。
そういうのが、嫌だ、便利かもしれないけど、このパッケージに伴うデメリットの方がもっと嫌だ、という方は、このパッケージを使う必要はありません。現に婚姻せずに暮らしているカップルはたくさんいます。
上述した学者の先生は、結婚なんて無用だ、と言っていたのに結婚していたという矛盾を突かれたときに、お相手の老後や死去にともなういろいろな面倒を乗り越えるために、「婚姻制度を逆手にとった」のだなどと言っておりますが、別にこれは逆手でも何でもありません。超、順手です。
お相手といえども、他人です。他人が、他人の老後の世話だの、死後の財産の管理だの処分だのをすることが、そう簡単にできるはずがありません。
そういういろいろな事実上の面倒を、ある程度クリアしてくれ、割と簡単にやらせてくれる。その利点は、婚姻というパッケージに最初から含まれています。
入籍するかしないかとか、そういうあたりでお悩みの方は、まず、婚姻というパッケージに含まれるメリット、デメリットをよく押さえて、それから検討されてください。もちろん、婚姻において愛情は大事です。が、愛情は、このパッケージを利用するために必要不可欠というわけではありませんし、愛情があるならこのパッケージを利用しなければならないということでもありません。
それと、これとは、別のことです。
まずは、大変おめでたい、素晴らしいことです。入籍しない。というのも、お二人がいろいろ考えたうえでのことなのでしょう。
一方、昨年には、「おひとりさま」を唱え、「結婚なんて性的自由を失う契約をする意味が分からない。」と公言していたある女性の学者が、実は婚姻していた、というニュースもありました。
このように、婚姻という道を選ぶか選ばないか、どうとらえるか、というのは人それぞれです。また、交際しているひとがいる、好きな人がいる、婚姻しようかどうか迷っている。。。というひとは、割と多いようですが、
そもそも、婚姻=入籍する、とはどういうことか。を、まず理解されたほうがいいと思います。
我が国の民法は、婚姻した夫婦を守っています。
だからこそ、民法は、婚姻を破壊したものには、損害賠償という罰を与えるわけです。
具体的には、
・婚姻した夫婦は、一方が亡くなれば、財産を相続することができます。
・婚姻した夫婦に子供が生まれれば、夫婦は自動的に親権者になります。
・婚姻した夫婦は、互いに協力し助け合う義務を負います。貞操義務も負います。
・婚姻中に夫婦どちらかが得た財産は、基本的には、共有財産とみなされます。
などなど。。。。。です。
また、わが国が法をもって婚姻した夫婦を守っていることから、たとえば、
・病院などで、面会謝絶でも、夫婦であれば面会できることがある。
・手術の同意書なども、夫婦や親子などの関係のある人間でないとサインができない。
・死後、葬儀埋葬なども、配偶者が喪主になるし、また配偶者の意向が優先される。
わけです。
つまり、「婚姻」というのは、このような、法律上の義務(貞操義務など)と権利(相続など財産上の権利とか)と、それに付随する事実上のメリット(病院などでのメリット)とデメリットがセットになったパッケージなのです。
このパッケージを利用します、という決断、そして意思表示が、婚姻、すなわち入籍です。
そして、このパッケージは割と便利なものです。私も現在このパッケージを利用していますが、まあ、便利だなと思います。
なので、多くのカップルはこれを使って生活し、子どもを育てます。
一方、このパッケージには、義務とか、事実上のめんどくさいことも伴います。例えば、義理の親との関係とか、どちらかが、姓を変えなければならない、などですね。
そういうのが、嫌だ、便利かもしれないけど、このパッケージに伴うデメリットの方がもっと嫌だ、という方は、このパッケージを使う必要はありません。現に婚姻せずに暮らしているカップルはたくさんいます。
上述した学者の先生は、結婚なんて無用だ、と言っていたのに結婚していたという矛盾を突かれたときに、お相手の老後や死去にともなういろいろな面倒を乗り越えるために、「婚姻制度を逆手にとった」のだなどと言っておりますが、別にこれは逆手でも何でもありません。超、順手です。
お相手といえども、他人です。他人が、他人の老後の世話だの、死後の財産の管理だの処分だのをすることが、そう簡単にできるはずがありません。
そういういろいろな事実上の面倒を、ある程度クリアしてくれ、割と簡単にやらせてくれる。その利点は、婚姻というパッケージに最初から含まれています。
入籍するかしないかとか、そういうあたりでお悩みの方は、まず、婚姻というパッケージに含まれるメリット、デメリットをよく押さえて、それから検討されてください。もちろん、婚姻において愛情は大事です。が、愛情は、このパッケージを利用するために必要不可欠というわけではありませんし、愛情があるならこのパッケージを利用しなければならないということでもありません。
それと、これとは、別のことです。