2022年05月06日
剱岳・チンネ登攀 北条新村ルート
4月23日から3日間、剱岳、チンネに登って来ました。
本来はチンネを狙ったわけではなく、まして、北条新村を狙ったわけでもなかったのですが、結果として北条新村を登ってしまいました。
私は、前々から、剣尾根、R4の氷瀑に行きたくて、過去何度かトライし、まだ登れていません。で、今回も、狙っていたの剣尾根R4でした。
この冬シーズンは氷瀑の氷結もよく、雪もよくふりました。だから剣尾根・R4はきっとできている、と、私はほぼ確信していました。
ただ、今回の同行者は、所属山岳会の若いお嬢さんです。彼女はとても強いクライマーですが、いかんせん、お若い。万が一のことがあったら親御さんにお詫びのしようもないことになります。そして、アプローチが、池ノ谷という、まー雪崩れの巣みたいなとこで、で、天気予報は芳しくありませんでした。
雪崩れるか、雪崩れないか、クレバスは大丈夫か。私は本当に直前の直前まで、吐くほど悩みましたが、ともかく、行ってみようと肚を決め、馬場島まで車を走らせました。
一日目。
なんと、伊折のゲートが開いてません。富山県の情報だと23日開通だったのに!
やむなく1時間半、かけて歩きます。そして白萩川にたどりつくと、最初の関門、渡渉です。私は過去ここで敗退しています。。
我々女性二人組より若干早く出ていた当会別パーティ(男性二人組)も同時に渡渉を試みており、真っ先に、男性組リーダーが水に入りましたが、股下まで水に浸かりながら、「深い!!冷たい!」と叫んでいます。もう一名の男性はパンツ一枚になって渡渉しようとしています。水量が多く、流れも速い。
これは、もう脱ぐしかない。我々女性組もさっさとズボンを脱ぎ、タイツ一枚になって渡渉します。殿方組の前でタイツ姿を披露することになるとは思ってなかったのですが、こんなことになるなら、いっそ、キメキメの編みタイツでも履いてくりゃよかった、と思いました。。。。
ま、ともかく渡渉は無事に終わり、幸いにしてそれ以降は雪渓が繋がっており、無事に池ノ谷を通過し二俣に至り、二度とストリップショーは行われませんでした。
二日目。
ゼイゼイ言いながらR4まで詰め上げるが、なんということか、氷瀑はありません。どうやらすでに崩壊してしまったようです。
さあどうする。R4のとりつきから、あと30分くらい詰めれば三の窓、そしてチンネはすぐそこです。
幸いにして同行嬢はチンネのトポを持っており、私は地図を持っており、また、チンネ、中央チムニーはかねてから私も研究していたルートであって、現装備でチンネ中央チムニーを登れることは判っています。
せっかく、こんなに条件のいい日に劔にいるのに、手ぶらで帰るのは悔しすぎる。じゃ、チンネ中央チムニーに転進しよう。ということで、三の窓を詰めてチンネに取り付きました。
1ピッチ目。取り付きがよくわかりません。なんかハーケンが連打してある、チムニーっぽいとこをあがります。
2ピッチ目。3級上と言われればもっともな感じ。
3ピッチ目。異常に難しい。どう見ても3級上じゃない。同行嬢が苦労して上がってくれるが、フォローの野島も相当時間を食いました。おかしい。中央チムニーにこんなに難しいピッチがあるのか。もしこれが3級上だというのなら、わたしゃもう、岩はやめようと思いました。
4ピッチ目は雪田を上がり、その上の岩場を少しだけ登る。
5ピッチ目、トラバース。
6ピッチ目。なんちゃってクラック。
7ピッチ目は3mほどでチンネの頂上です。
うむ、なんだ。いったい我々はどこを登ったのだ。と、唸りながら池ノ谷を下降し、三の窓から二俣の幕場に戻りました。
三日目。
雪崩と雪が腐ることを恐れ、さっさと撤収して一目散に下ります。幸いにして雪崩も出ず無事に白萩川に至り、今回は我々二人だけの渡渉なので、遠慮なくパンツ一枚で白萩川を渡り、伊折までの長ーい道をひたすら歩いて、車に戻りました。
で、いったい、我々、どこ登ったんでしょ??ということで、
車中、同行嬢が百岩で調べてくれた結果、どうやら我々は、下部北条新村ルート、上部雪田から正規?の中央チムニールートに合流してそこを登ったようでした。
総括。
計画書にない転進をしてしまったことは大きな反省点で、結果オーライで行けたものの、決して褒められたことではありません。ただ、池ノ谷が通れて(過去2回とも通れていません。温暖化が著しい・・・)、それなのに手ぶらで帰るというのはどうしても我慢ならず、結果として登ってしまいました。
そして、この時期に黒部、白萩川に入ることが許される喜びを、十分に噛みしめることができました。また、この週末で白萩川に入ったパーティは当会のみ(ガイド除く)で、それはとてもとても誇らしい思いでした。R4はまた宿題として残ってしまったけれど、積雪期のチンネも前から行きたかったところでしたし、ましてや北条新村なんて珍しい??ルートをのぼれたので、満足です。
未熟で行き届かないリーダーについてきてくれた同行嬢、そして山行を見守ってくれた皆様に感謝です。今後とも、精進してまいります。

本来はチンネを狙ったわけではなく、まして、北条新村を狙ったわけでもなかったのですが、結果として北条新村を登ってしまいました。
私は、前々から、剣尾根、R4の氷瀑に行きたくて、過去何度かトライし、まだ登れていません。で、今回も、狙っていたの剣尾根R4でした。
この冬シーズンは氷瀑の氷結もよく、雪もよくふりました。だから剣尾根・R4はきっとできている、と、私はほぼ確信していました。
ただ、今回の同行者は、所属山岳会の若いお嬢さんです。彼女はとても強いクライマーですが、いかんせん、お若い。万が一のことがあったら親御さんにお詫びのしようもないことになります。そして、アプローチが、池ノ谷という、まー雪崩れの巣みたいなとこで、で、天気予報は芳しくありませんでした。
雪崩れるか、雪崩れないか、クレバスは大丈夫か。私は本当に直前の直前まで、吐くほど悩みましたが、ともかく、行ってみようと肚を決め、馬場島まで車を走らせました。
一日目。
なんと、伊折のゲートが開いてません。富山県の情報だと23日開通だったのに!
やむなく1時間半、かけて歩きます。そして白萩川にたどりつくと、最初の関門、渡渉です。私は過去ここで敗退しています。。
我々女性二人組より若干早く出ていた当会別パーティ(男性二人組)も同時に渡渉を試みており、真っ先に、男性組リーダーが水に入りましたが、股下まで水に浸かりながら、「深い!!冷たい!」と叫んでいます。もう一名の男性はパンツ一枚になって渡渉しようとしています。水量が多く、流れも速い。
これは、もう脱ぐしかない。我々女性組もさっさとズボンを脱ぎ、タイツ一枚になって渡渉します。殿方組の前でタイツ姿を披露することになるとは思ってなかったのですが、こんなことになるなら、いっそ、キメキメの編みタイツでも履いてくりゃよかった、と思いました。。。。
ま、ともかく渡渉は無事に終わり、幸いにしてそれ以降は雪渓が繋がっており、無事に池ノ谷を通過し二俣に至り、二度とストリップショーは行われませんでした。
二日目。
ゼイゼイ言いながらR4まで詰め上げるが、なんということか、氷瀑はありません。どうやらすでに崩壊してしまったようです。
さあどうする。R4のとりつきから、あと30分くらい詰めれば三の窓、そしてチンネはすぐそこです。
幸いにして同行嬢はチンネのトポを持っており、私は地図を持っており、また、チンネ、中央チムニーはかねてから私も研究していたルートであって、現装備でチンネ中央チムニーを登れることは判っています。
せっかく、こんなに条件のいい日に劔にいるのに、手ぶらで帰るのは悔しすぎる。じゃ、チンネ中央チムニーに転進しよう。ということで、三の窓を詰めてチンネに取り付きました。
1ピッチ目。取り付きがよくわかりません。なんかハーケンが連打してある、チムニーっぽいとこをあがります。
2ピッチ目。3級上と言われればもっともな感じ。
3ピッチ目。異常に難しい。どう見ても3級上じゃない。同行嬢が苦労して上がってくれるが、フォローの野島も相当時間を食いました。おかしい。中央チムニーにこんなに難しいピッチがあるのか。もしこれが3級上だというのなら、わたしゃもう、岩はやめようと思いました。
4ピッチ目は雪田を上がり、その上の岩場を少しだけ登る。
5ピッチ目、トラバース。
6ピッチ目。なんちゃってクラック。
7ピッチ目は3mほどでチンネの頂上です。
うむ、なんだ。いったい我々はどこを登ったのだ。と、唸りながら池ノ谷を下降し、三の窓から二俣の幕場に戻りました。
三日目。
雪崩と雪が腐ることを恐れ、さっさと撤収して一目散に下ります。幸いにして雪崩も出ず無事に白萩川に至り、今回は我々二人だけの渡渉なので、遠慮なくパンツ一枚で白萩川を渡り、伊折までの長ーい道をひたすら歩いて、車に戻りました。
で、いったい、我々、どこ登ったんでしょ??ということで、
車中、同行嬢が百岩で調べてくれた結果、どうやら我々は、下部北条新村ルート、上部雪田から正規?の中央チムニールートに合流してそこを登ったようでした。
総括。
計画書にない転進をしてしまったことは大きな反省点で、結果オーライで行けたものの、決して褒められたことではありません。ただ、池ノ谷が通れて(過去2回とも通れていません。温暖化が著しい・・・)、それなのに手ぶらで帰るというのはどうしても我慢ならず、結果として登ってしまいました。
そして、この時期に黒部、白萩川に入ることが許される喜びを、十分に噛みしめることができました。また、この週末で白萩川に入ったパーティは当会のみ(ガイド除く)で、それはとてもとても誇らしい思いでした。R4はまた宿題として残ってしまったけれど、積雪期のチンネも前から行きたかったところでしたし、ましてや北条新村なんて珍しい??ルートをのぼれたので、満足です。
未熟で行き届かないリーダーについてきてくれた同行嬢、そして山行を見守ってくれた皆様に感謝です。今後とも、精進してまいります。
