2022年02月14日

今季アイスクライミングの成果について

本業と全く無関係な話ばかりで申し訳ないのですが、
今季のアイスクライミングは、1月2日の唐沢の滝に始まり、月山、戸台、荒川出合、そしてこの三連休の米子不動で、そこそこ成果をあげることができました。
何といっても、Ⅴ+からⅥというグレードの氷を、ある程度落ち着いてリードできるようになったのが、個人的には一番うれしく、目標としているアルパインルートに近づけたかな、という気がしています。

氷も、仕事と同じで、訓練と、経験です。いや氷だけではなく、ヤマも仕事も、およそ全て、訓練と経験です。

なぜなら、ヤマも仕事(弁護士業)も、その真髄は判断の塊だからです。瞬時にして状況を把握して冷静に正しい判断を下す。言語化する前に判断し、のちに、その判断の理由をきちんと言語化する。

この作業の繰り返しです。

ヤマは危険です。ヤマで死にたくない、怪我をしたくないなっら、ヤマに入らないのが一番だ。そういう判断も、十分にあり得る判断です。
一方、ヤマに入るのであれば、徹底して入らないと、逆に危険、中途半端にヤマに手を出すのが、一番危険だ、と私は考えます。

なぜなら、毎週山に入ってこそ、今の自分の実力や、今の自分の体調、今日の天気やヤマの状況がどの程度、どうなのか、今日のこの状況の中で、今日のこの自分が、いま、どこまでいけるか。を正しく把握し、判断できるからです。

これが、2か月もヤマに入っていなければ、今日の自分の体調や精神状態、今日の山の状況がどの程度どうなのか、について、どこまで正確に把握できるか、大いに疑問です。やむを得ずそうなる場合には、非常にアンダーな行動を心掛けねばなりません。自分が思っているより、自分が動けないからです。

今季こうやって山行を重ねてきて、自分のクライミングの上達と、そして今の自分の限界が見えたことは、うれしくもあり、同時に、今の自分の未熟さも知りました。

この現実の上に立って、地道に山行を続けていこうと思います。

仕事も同じです。こうやって仕事を続けてきて、今の自分が到達した地点を把握し、そしてまだ自分が到達していない点が見えます。
この現実の上に立って、一歩でも、半歩でも、上へ、歩んでいこうとおもうのです。