2021年05月26日
働く女性と、出産と「キャリア」??
ジャーナリストの浜田敬子さんが書かれた、「子どもを親に任せてまでやりたくない…働く女性「キャリアを積む」温度差の理由」という、現代ビジネスの記事を読みました。
うーん。。。と思いました。浜田敬子さんのような子育てのやり方は今では批判をされこそすれ、決して多くの若い女性が求めるものではないでしょう。
ただ、そうしないと「編集を外される」という思いだったそうです。どれだけ必死に頑張ってこられたかと思うと、頭が下がります。
私は司法試験に合格して修習生になり、弁護士登録して以来、中断することなく一貫して実務家であり、弁護士でした。
子どもを産まなかったのは「キャリア」のためではない。
というより、ほぼ、「キャリア」がどうとか、考えたことはありません。
ただ、仕事があって目の前にお客さんがいて、事件は躊躇なく進めないといけないなかで、子どもを産む、という発想がなかった。子どもを産むなんて思いもつかなかった。というのが正確なところです。
友人の女性弁護士たちが見事に結婚しお子さんを産み、仕事と子育てをする姿を見て、凄い!とは思いましたが、いわばそれは異世界というか私とは完全に別世界の話であって、まったく自分ごとではなかった。
結果としてキャリアは中断しなかったが、別に中断させてはいけない、とか考えていたわけではない。
ご縁があって婚姻はしましたが、だからと言って弁護士稼業に何か影響があったかというと何もありません。仕事のスタイルが婚姻によって変わることもなかった。
これは何らかの信念をもって、こうなった、というものではないですね。目の前のお客さんに対応し事件をやっていたら、気が付いたらこの年になっていただけで、別に後悔もないし、代わりに何らかの誇りがあるわけでもなく、あ、結果としてこうなったんだな。というくらいの感想です。ともかく一件でも多く事件をやりたかったし、そのために、一日も早く事件を終わらせたかった。私のような浅学菲才のものが、弁護士になることを認めていただいたのだから、一生懸命事件をやらなきゃらならん。そして、私のようなぼんやりしたものが、弁護士として、他の優秀な方たちと肩を並べて、やっていくためには、もうそうやって経験値を上げていくしか、ほかに道はなかった。それにお客さんの方も、一日も早く事件が終わって安心されることを望んでいますしね。
だから、働く女性の間で、「キャリアを積む」ことに温度差がある。。。と言われてもねえ。そもそもそんなことは考えていないです。
キャリアを積む。という発想自体が、もはや古いような気もします。
ま、いまとなってみりゃ、子どもがいれば全然違う人生だっただろうなあ。楽しかったかもなあ。とは思いますね。思いますが、まあ、仕方ないな、というくらいです。私の人生これでいいのか、とか考えたことは無い。これでいいです。事件があって、自分がいる。それで十分です。
そう思えるだけでも、私は本当に幸せな弁護士だと、じぶんでも、しみじみと、思います。
うーん。。。と思いました。浜田敬子さんのような子育てのやり方は今では批判をされこそすれ、決して多くの若い女性が求めるものではないでしょう。
ただ、そうしないと「編集を外される」という思いだったそうです。どれだけ必死に頑張ってこられたかと思うと、頭が下がります。
私は司法試験に合格して修習生になり、弁護士登録して以来、中断することなく一貫して実務家であり、弁護士でした。
子どもを産まなかったのは「キャリア」のためではない。
というより、ほぼ、「キャリア」がどうとか、考えたことはありません。
ただ、仕事があって目の前にお客さんがいて、事件は躊躇なく進めないといけないなかで、子どもを産む、という発想がなかった。子どもを産むなんて思いもつかなかった。というのが正確なところです。
友人の女性弁護士たちが見事に結婚しお子さんを産み、仕事と子育てをする姿を見て、凄い!とは思いましたが、いわばそれは異世界というか私とは完全に別世界の話であって、まったく自分ごとではなかった。
結果としてキャリアは中断しなかったが、別に中断させてはいけない、とか考えていたわけではない。
ご縁があって婚姻はしましたが、だからと言って弁護士稼業に何か影響があったかというと何もありません。仕事のスタイルが婚姻によって変わることもなかった。
これは何らかの信念をもって、こうなった、というものではないですね。目の前のお客さんに対応し事件をやっていたら、気が付いたらこの年になっていただけで、別に後悔もないし、代わりに何らかの誇りがあるわけでもなく、あ、結果としてこうなったんだな。というくらいの感想です。ともかく一件でも多く事件をやりたかったし、そのために、一日も早く事件を終わらせたかった。私のような浅学菲才のものが、弁護士になることを認めていただいたのだから、一生懸命事件をやらなきゃらならん。そして、私のようなぼんやりしたものが、弁護士として、他の優秀な方たちと肩を並べて、やっていくためには、もうそうやって経験値を上げていくしか、ほかに道はなかった。それにお客さんの方も、一日も早く事件が終わって安心されることを望んでいますしね。
だから、働く女性の間で、「キャリアを積む」ことに温度差がある。。。と言われてもねえ。そもそもそんなことは考えていないです。
キャリアを積む。という発想自体が、もはや古いような気もします。
ま、いまとなってみりゃ、子どもがいれば全然違う人生だっただろうなあ。楽しかったかもなあ。とは思いますね。思いますが、まあ、仕方ないな、というくらいです。私の人生これでいいのか、とか考えたことは無い。これでいいです。事件があって、自分がいる。それで十分です。
そう思えるだけでも、私は本当に幸せな弁護士だと、じぶんでも、しみじみと、思います。