弁護士が、パワハラで、事務員に訴えられて負けた事例!

nojimarie

2019年01月11日 16:38

東京地方裁判所において、2018年3月26日、興味深い判決が言い渡されました。

なんと、弁護士が事務員に対してパワハラを行ったとして、弁護士に対し慰謝料70万円と、不当に支払わなかったボーナス、不当に削減した手当、などの支払いが命じられたのです。

この弁護士先生、お客さんからもらった報酬金につき、税務署に知られたくないから、口座に入金せず、自分の手元に現金で置いておきたかったんだそうです。ところがこの事務員が、それを、いつもどおり、弁護士の報酬入金口座に送ってしまった。

先生、それに激怒して、この事務員に対し、「税務署からこの報酬金を隠す方法を考えろ!」(←収入を隠すって違法でしょそれ)と命じ、その後、ことあるごとにこの事務員に対し、無駄に厳しく叱責し,自分の非を認めないでくだらないことばっかりやってる、とか、やっていることが狂ってるなどと人格を否定するようなメールを送ったのだそうです。

で、ボーナスも減らし、手当も出さなくなった。これに耐えかねた事務員は退職し、そのあとでこの弁護士を訴えた、とこういう事案です。

判決は妥当でしょう。しかしまあ、税務署に対して所得隠しをしようとし、誠実に業務を遂行した事務員に嫌がらせをし、退職に追い込むなんて、なんてケチであほな弁護士もいたものだ、と思います。

事務所の中では弁護士は社長です。王様です。そこで裸の王様のようにふるまう弁護士は、弁護士の器ではない。しかしこの先生だって、何をどの程度やれば、どうパワハラになるかくらい、知っていたでしょうにねえ。


東京都の弁護士だそうですが、実名が判りません。一体だれだろう。興味津々です。しかしこんなことがあれば、どんな事務員もこの事務所にはいつかないでしょう。そして、良い、誠実な事務員さんが長く居ついてくれないと、事務所は滅びます。事務員は、事務所の宝です。どんな会社でも、従業員は宝物なのです。



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