結婚はいつでもできるが、離婚はいつでもできるわけではない。
離婚したい、とおっしゃって、離婚調停、離婚訴訟、と進みながらも「これで本当にいいのだろうか??」と迷いが生じる方はたくさんいらっしゃいます。
特に、お子さんのいるお母さんは、「子どものために、やはり離婚しない方がいいのだろうか…」などと迷われることがあります。それは当然のことです。
特にお母さんが、子どもとお父さんとの面会交流にきちんと応じておられるケースで、お子さんが面会交流から帰ってきて、「楽しかった」「またパパと会いたいな」などと言ったりすると、お母さんは本当に悩まれます。
が、です。だからと言って、離婚訴訟や離婚調停を取り下げられることには、どうぞ慎重になってください。
それは、せっかく積み重ねてきた訴訟・調停手続きが「無駄」になるから、というだけではありません。
ひとは変わらないものです。もう一度元のさやに戻っても、人は変わりません。元のさやに戻ってうまくいくとすれば、それは相手が変わることを期待するのではなく、自分を変えなくてはなりません。相手の許しがたかったところを許し、全部受け入れ、文句を言わない、という覚悟が必要です。
「あのとき、手続きを取り下げずに、離婚しておけばよかった…」と後悔しても、覆水盆に返らず。です。
逆に、一度離婚しても、その後よりを戻す方はいます。特に、離婚後お子さんの面会交流を重ねるうちに、自分の意識も変わり、相手の意識も変わったことが確認できた後に、もう一度やり直そう、という機運が高まることはあります。
その時、再婚すればいいのです。
結婚は、一度離婚した後でもできます。特に苦労はいらない。
が、離婚は、いつでもできるわけではない。膨大な苦労と、金銭と時間を要するものです。
お迷いになることは自然です。ただ、一度始めた手続きを取り下げる、という判断は、慎重になさってください。それは、お子さんをもう一度悲しい目に会わせないためでもあります。