山菜取り考
土日にかけて、新潟県に山菜取りに行ってきました。
私は山菜取りはとても好きですが、基本的には登山道を歩きながら、または沢を遡行しながら、という感じで、歩きながら取ります。
山菜は、立ち止まってじっと見ていて見つかるというものではないと思います。歩きながらひょいと見つけたら、その周辺にちょっと目をやれば、割とどんどん見えてきます。
これは人生も同じで、立ち止まって考えこんでも、それで何か見えてくるというものではない。歩きながら、あるいは走りながら考える。その方がいろんなものが見えてきて、感覚も鋭くなり、直観的に正しい判断ができるようになる、と思うのです。
この、直観と判断の正確性の一致、という点は、弁護士稼業では非常に大事なことになります。
直観的に正解はこれだろうと見抜き、そのあとでそこに正しく理屈をつけられること。これは、瞬発力とも近いものがあります。
現場は一瞬一瞬で動きます。その時どう立ち回るのが正解か、とっさに何をすることがただしいのか。これはもう、限りなく、場数を踏んで修羅場をくぐってきた経験がものを言います。
座り込んでいて判断できるものではない。
で、無理やり話を山菜に戻すと、うど、タラの芽、こしあぶら、などがそこそこ取れて、美味しくいただきました。同行いただいたみなさん、ありがとうございました。